こんにちは、オッズサーチライターの競艇女子OLりんです。

2024年12月17日、ボートレースファンにとって忘れられないニュースが飛び込んできました。「魚谷智之選手の電撃引退」です。
28年7か月の間、競艇界をけん引し続けてきた魚谷選手の突然の引退は、多くのファンに衝撃と寂しさを与えたのではないでしょうか。
わたしも魚谷選手の走りに何度も心を動かされた一人として、今回の引退ニュースには胸が熱くなりました。

この記事では、魚谷智之選手の引退に至るまでの軌跡や功績、ボートレース界への貢献、そして彼のレースの数々を振り返りたいと思います。

魚谷智之とは？ボートレース界の功績

魚谷智之（うおたにともゆき）プロフィール

• 名前：魚谷智之（うおたに ともゆき）
• 登録番号：3780（76期）
• 級別：A1級
• 生年月日：1975年11月2日
• 出身地：兵庫県
• 所属支部：兵庫支部
• デビュー：1995年

魚谷智之選手は、1995年に本栖研修所（現在のやまと学校）を卒業し競艇選手としてデビュー。デビュー数年で何度かフライングをしてしまい、非常に苦しい時期が続きましたが、その後も努力を惜しまず、SG優勝を重ねトップレーサーとしての地位を確立しました。

「唐草模様」のヘルメットがトレードマークで、「魚ちゃん」・「魚屋さん」の愛称で親しまれていました。

魚谷智之のエピソード

魚谷智之選手は努力家で仕事熱心な選手で「力を出し切ります」とコメントすることがよくありました。
地元の尼崎競艇場では類まれ無い強さを誇っており、舟券圏内を外すと必ずと言って良いほど高配当になったようです。

輝かしいキャリアと数々の名勝負

SG初優勝は「ボートレースダービー」

魚谷選手がSG初制覇を果たしたのは2006年に福岡競艇場で行われた「ボートレースダービー」。
魚谷選手は3号艇、1号艇はベテランの松井繁選手でしたが、みごとなまくり差しで勝利を飾り、一気にスター選手としての注目を集めました。兵庫支部選手のSG優勝は、1960年に平和島モーターボート記念で井上二郎が優勝して以来、46年ぶりの快挙でした！

魚谷智之の安定した実力と高い勝率

魚谷選手の強さは、安定した成績にも表れています。
ＳＴ平均は0.15とスタート感もよく、SGやG1などの大舞台だけでなく、一般戦でも着実に勝利を重ね、トップレーサーとして常に高い勝率をキープしていました。特に、魚谷選手のレース運びは冷静沈着で「信頼できる選手」として舟券の中心に据えるファンも多くいました。

魚谷智之の獲得タイトル

魚谷智之選手の生涯獲得賞金は16億円越え。
最近ではあまり大きな活躍は見られなかったものの、一般戦でもしっかり活躍していました。まだまだ若い年齢だけに悲しいニュースでした。

そんな魚谷智之選手のＳＧ・Ｇ１獲得タイトルを見てみましょう。

SG

• • 2006年福岡競艇場「第53回全日本選手権競走」
  • 2007年桐生競艇場「第12回オーシャンカップ」
  • 2007年蒲郡競艇場「第53回モーターボート記念競走」

GⅠ

• • 2004年尼崎競艇場「第47回近畿地区選手権競走」
  • 2006年鳴門競艇場「大渦大賞解説53周年記念競走」
  • 2006年三国競艇場「三国モーターボート大賞」
  • 2006年芦屋競艇場「ダイヤモンドカップ競走」
  • 2007年三国競艇場「開設53周年記念北陸艇王決戦」
  • 2007年徳山競艇場「徳山クラウン争奪戦 開設54周年記念競走」
  • 2007年尼崎競艇場「モーターボート大賞」
  • 2008年尼崎競艇場「近松賞」
  • 2009年平和島競艇場「開設55周年記念トーキョー・ベイ・カップ」
  • 2009年福岡競艇場「福岡チャンピオンカップ開設56周年記念競走」
  • 2017年津競艇場「つつじ賞王座決定戦 開設56周年記念競走」

魚谷智之の引退理由とは

長年トップレーサーとして活躍してきた魚谷選手ですが、引退理由としては
「49歳でやめようと決めていました。今はやり切ったって思いが強いです。」
「トップを狙えなくなった。クオリティーが落ちていることを自覚していてお客さんに失礼だと思ったので」
と語っていたようです。

ボートレースは、瞬時の判断力や体力、技術が必要な過酷なスポーツです。レースで勝ち続けるためには、並々ならぬ努力が必要になりますね。

魚谷選手からファンへのラストメッセージ

”ファンの方々にはかわいがってもらいました。日本で一番“上品”な尼崎のファンから怒号も罵声も熱い声援だと思って、頑張って走ることができました。ありがとうございました！”
（日刊スポーツより引用）

ラストレースは地元尼崎最終日（2024年12月16日）11R。最後のレースも、ファンの信頼にこたえようと決意、緊張感に包まれていましたが1枠の魚谷選手は1着で逃げ切り2081勝目を挙げると、安堵した表情でラストレースを終えました。

ピットに戻ると地元ファンのエールに向掛けられて「気持ちよかったですね」と振り返りました。

これまで約29年間、第一線で戦い続けてきた魚谷選手は、レースでの「完全燃焼」を果たし、ファンに惜しまれつつも引退をしました。

引退後の魚谷智之に期待すること

魚谷智之選手の引退は寂しいものですが、競艇界には引退後もさまざまな役割があります。指導者として後輩選手を育成したり、解説者としてボートレースの魅力を伝える立場になることも考えられます。

これまで培ってきた技術や経験、そして勝負師としての精神は、これからの若手選手たちにとっても大きな財産となるはずです。魚谷選手の新たな挑戦にも注目したいですね。

魚谷智之の引退に寄せて

魚谷智之に寄せて～ファンの声～

• 「魚谷選手のターンが大好きでした！本当にお疲れさまでした。」
• 「舟券の信頼度が抜群の選手でした。寂しくなりますね。」
• 「魚谷選手のようなレース運びをする選手はなかなかいない。引退後も競艇に関わってほしいです。」

魚谷選手の走りに魅了されたファンは数えきれないほど。彼の引退は競艇界にとって大きな区切りとなりますが、その功績と感動は色褪せることはありません。

競艇選手のコメント

”今日の朝に聞いて、まだ実感がないですね。びっくりしています。次の仕事（25日前検のびわこ）が一緒なので、どうやって行きますって話をしていたくらいですからね。。昔からトップを走っている目標の人です。ストイックに仕事していましたし、それが印象深いです。ボートに対する姿勢、体作りとか、そういう背中を見て尊敬していました。お酒とか一緒に飲ませてもらって、仲良くさせてもらいました。今日のことなので寂しいですね。
（辞めそうな雰囲気は）全く出てなかったので、信じられない気持ちです。！”
（日刊スポーツより引用）

 

まとめ ～魚谷智之の引退とこれから～

魚谷智之選手は「何も考えていないです。とりあえずノンビリします」とコメントしたとのこと。

魚谷智之選手は、約29年間にわたって競艇界を支え続け、多くのファンに愛されてきたました。その引退は寂しいものですが、彼が残した名勝負や功績は、これからもボートレース界に語り継がれていくでしょう。

引退後の具体的なプランはまだ明かされませんでしたが、ボートレーサーとして魚谷智之選手ほどのキャリアを持っているのあれば、今後ボートレース界で仕事をしてくれるのではないかと期待が持てますね。
人望もあるようですので、指導者としての後輩育成や、専門解説者としてメディア出演などの可能性もあるかと思います。今後も楽しみですね！

魚谷智之という名レーサーが築いた軌跡に敬意を表し、これからのボートレース界にも期待したいと思います。新たなスター選手が誕生し、魚谷選手のように人々を魅了するレースを見せてくれる日が待ち遠しいですね！

それでは、引き続きボートレースの魅力を楽しんでいきましょう！